2026/01/04 21:03

浮世絵の制作過程というと、
筆や版木を思い浮かべる人も多いかもしれません。
私がやっているのは、
それとは少し違う「現代の制作現場」で使うための再構築です。
Adobe Illustratorを使い、
江戸時代に描かれた浮世絵を、
いまのデザイン実務でそのまま使える形へ描き直しています。
下絵ではなく、最初から“使う前提”で描く
この作業では、
完成した一枚絵を目指しているわけではありません。
・どこをトリミングしても破綻しないか
・文字を乗せる余白は足りているか
・印刷・Web・動画、どれにも耐えられるか
そういった「使われる状況」を想定しながら、
最初から線や面を整理していきます。
Illustratorで行っていること
制作中にやっていること自体は、とても地味です。
・線を一本ずつ引き直す
・色数を抑えながら面を分ける
動画にすると、
ただ黙々と作業しているだけに見えるかもしれません。
でも、この地味な工程こそが、
「素材として使えるかどうか」を左右する部分でもあります。
なぜ制作過程を見せるのか
最近は、この制作過程を
短い動画として記録するようになりました。
理由はシンプルで、
完成した画像だけでは伝わらないことが多いからです。
・どういう考え方で整理しているのか
・どこを削って、どこを残しているのか
そういった部分は、
動いている画面のほうが正直に伝わります。
浮世絵を、鑑賞から「使われる存在」へ
浮世絵は本来、
庶民の生活や風景を描いた、とても実用的な表現でした。
それをもう一度、
現代の制作現場で「機能する素材」として
戻していけたらと思っています。
この制作過程も、
その延長線上にあるものです。
もし、
制作の裏側を見て少しでも
「なるほど」とか「ちょっと面白い」と感じてもらえたら、
それで十分です。
▶ 浮世絵デザイン素材・作品一覧
https://ukiyoekimasa.base.shop/
※ 本制作では、The Metropolitan Museum of Art(メトロポリタン美術館)が公開しているパブリックドメイン作品の画像データを参考資料として使用しています。
原作品をそのまま利用するのではなく、
Adobe Illustratorにて一から描き起こし、
現代のデザイン実務で使いやすい形へ再構築しています。
